私は2020年12月末をもって、いままで勤めていた会社を辞めることにしました。
10年以上勤めてきた会社なので、なんだかんだ思い入れがありますし、ものすごく悩みました。2020年はコロナが大流行した年でもあったので、「いま辞めるなんて無謀かも…」と不安に思う部分もありました。
それでも、やっぱり会社を辞めることを決心した理由を、ここではシェアしていきたいと思います。会社を辞めるかどうか、迷っている人の参考になれば嬉しいです。
辞めた理由①:理想のライフスタイルが叶わない
これが会社を辞めた時の正直な本音です。今のまま、この会社にいると「理想のライフスタイル」が100%叶わない。
私にとっての「理想のライフスタイル」とは、
- 大好きな家族と一緒の時間をたっぷり過ごすことができる
- 見たことのない美しい景色を観く旅が自由にできる
そんな生活です。
でも、会社に勤めたままだと、こんな生活は叶わないんです。しかも100%!100%ってやばくないですか?
深く考えずにボーッと生きていたので、これに気づいた時はやたら落ち込みました。
それが嫌なら『今ではなくとも』ゆくゆくは今の会社を辞めないといけないな、という状態が実は1年以上続きました。その間、コミュニティに入って学んだり、自分でできることを始めてみたり、そうやって徐々に「雇われない働き方」にシフトしていくつもりでいました。
ところが、どんどんと会社の仕事が忙しくなってきてしまい、平日夜や休日にやっていた作業にほとんど時間をさけない状況に…。
自分の年齢のことも考えると、そろそろフルコミットでチャレンジしたい!という訳で、ちょうどその時に関わっていたプロジェクトの終了とともに退職することを決めました。
そんなにスピリチュアルなタイプではないですが、このタイミングで会社の仕事が忙しくなったのも「いい加減に、本気でやっちゃいなよ!」という天の啓示だったのかも、と思うことにしました。笑
辞めた理由②:会社で求められるものに情熱が持てない
な〜にを甘いことを言ってるんだ。そんなものを求めてたら、いつまでたっても立派な社会人にはなれないぞ。情熱なんて言ってないで、ただひたすらに手を動かすんだ。みたいなツッコミが聞こえてきそうです。私もそう思って、この気持ちに蓋をしていた時期がありました。
もともとは技術職として入社している私。年齢が上がるにつれ管理職的なマネジメント能力を求められる機会が増えたのですが、ものすごく苦手意識がありました。苦手意識を克服して良いマネージャーになるぞ!と思ればそれでも良かったのですが、「マネージャー」になること自体に全く興味が持てなかったんですよね…。
凄い人たちに比べたら大したスキルを持っている訳でもありませんが、新しい技術を習得したり、何かを作りあげたり…そういうことは辛い部分を乗り越えてでもマスターしたいと思えていたんですね。
よく「なんでこの業界に入ったんですか?」と聞かれて、「なにかを自分で生み出す仕事が出来るから」と格好つけて答えていたんですが、あながち嘘じゃなかったんだな〜なんて。笑
これは致命的です。これからどんどんマネジメント業務の割合が増えていく訳ですから、どんどんやりたくないことをやっている時間が増えていくという未来が待っているということです。ヤバイ。
辞めた理由③:人間関係
会社を辞める人の多くが理由として挙げるのが「人間関係」だと思います。エン・ジャパン(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2016/3191.html)の調査でも、実は「人間関係」が理由で退職しているという方が25%なんだそう!
実は私は、退職を決める1年ほど前に、この人間関係が理由で休職をしていました。いわゆる、パワハラ的な状態に耐えられず、休職に至りました。
しばらくの休職を経て、会社に復帰はしたものの、それまで通り周りに良い顔ばかりして接するということが出来なくなり、まあ、なんというか人との距離感がうまく掴めないようになりました。
会社という組織について、ある意味、冷静に見られるようになったとも言えるかもしれません。
長くいると、気心のしれた間柄になる人が増え、多少のことに融通がきいたり、居心地がよくなっていくものですが、一方でそれらの「仲間意識」が、目を曇らせている部分もあるものです。最後に私の背中を押してくれたのは、職場の人間関係だったのかもしれません。
まとめ
以上が「私が会社を辞めた理由」でした。
「理想のライフスタイルが叶わない」のところでも書きましたが、私が退職を意識し始めてから実際に辞めるまでというのは、ものすごく時間がかかりました。
- 今の状態から変わらなきゃ、と思ってから4年。
- 将来的に退職しよう、と思ってから2年。
- 近い将来退職するんだろうな、と思ってから1年。
あまりにも時間がかかりすぎた気もしますが、これだけ時間をかけて考えて、実際に色んなことにチャレンジして実験してきた結果、確信を持って退職という道を選べたのかなと思います。
だから、もし「会社を辞めたいけど、辞めようかどうか迷っている」という方がいたら、ひとまず焦って辞める必要はないんじゃないかな、というのが私の意見です。
会社に勤めながら試せることは沢山あります。どんなことが自分に向いているのか、会社にいながらお試しをしてみて、段々と方向性を絞っていけば後悔のない退職が出来るタイミングが来ると思います(^^)!
少しでも参考になれば嬉しいです。聞きたいことがあれば、お気軽にコメントしてください。
NaO